salt2012’s diary

漫画の感想を読みたての気持ちのまま書き殴ります。

イコリア:巨獣の棲処カスレア5選【mtg】

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↑誰?水晶壊し?

 

 

 前回のテーロスで次回は基本セット2021だ!みたいなことを書いたが時系列的にはイコリアが先だったのでこちらから書いていく。

 

 今回もルールから。前回を読んだ人はコピペなので飛ばして構わない。

選ぶルール

 

・レア以上であること

 きっかけとなったブログではコモンなども選ばれていたが、このブログではレア以上に絞っている。もちろんリミテッド用のコモンばかりを選んでもつまらないと思うからである。

 

・通常のパックから出るものであること

 プレインズウォーカーデッキや統率者デッキ限定みたいな特別なカードからは選考しない。それらは明らかにカードパワーが抑えられてるカードも多く、そこら辺ばっかりだと全然知らないカードばかりが選ばれてしまうからである。

 

・ピンポイントなコンボは考慮しない

 これと組み合わせると強い!みたいなのはもちろんmtgの魅力ではあるのだが環境に影響を与えるレベルではないようなコンボは考慮しない。灼熱の解放があればワンパン!みたいなのは灼熱の解放が強いのであって究極として他はなんでも良い部分がある。それで環境に影響を与えない組み合わせはいくらそこそこ強くても残念ながら考慮しないことにした。

 

・基本的にスタンダード構築環境で考慮する

 リミテッドでは強い!みたいなのはいくらでもあるので考慮しない。また下環境も基本的に考慮しない。それはいくら現環境で強いカードであっても下環境だと、弱い、劣化みたいなこともあり得るのでそれも考慮しない。ただ、逆に下環境では大活躍!みたいなのはさすがに考慮する。

 

・評価はブログ記載時点

 将来これらの中から強力な組み合わせが見つかる可能性ももちろんあるが、そんなことは分からないのでさすがに考慮しない。というか考慮出来ない。とは言え明らかに何か悪さ出来そう、というカードはあまり入れないとは思う。

 

・カードの値段も考慮しない

 イラストが良くてfoil版が人気!みたいなのは強さと関係ないので考慮しない。当たり前と言えば当たり前だが、パックから引けた場合は弱くても嬉しい。別にパックから引いて悲しいランキング、と言う訳ではないのである。

 

 とりあえず簡単に思い付いたのはこれぐらいだが、何かあったら追加するかもしれない。だけどそこはあまり気にせずに見ていただけたらと思う。

 

 イコリアの特徴はカウンター。先制攻撃カウンターや威迫カウンターなど多くのカウンターが今回から作られた。新たなキーワード能力としては相棒と変容。特に相棒はあまりにも凶悪過ぎて異例の能力変更となってしまった。また変容は結果としてクリーチャーでインスタントやソーサリー能力を行なう、みたいに呪文のようにクリーチャーを使うことができる能力。これに関してはかつての 収録内容全部がクリーチャーのみで構成されたレギオンの変異と同じ感じであり、呪文なしでもそれっぽい動きが可能となっている。

 

 イコリアのトップレアはサメ台風。カウンターも新キーワードもなしのカードである。このカードは初動が低かったが、後からどんどん値上がりし、相棒ルール変更の煽りを受けトップレアに上り詰めた。まさにシンデレラストーリー。

 

 ちなみにこのパックの神話レアは基本的にどれも値段的には滑っており、サメ台風の次はかの悪名高いルールスとなっている。

 

 結果としてこのパックからは禁止カードは出なかったが、相棒のルール変更やゴジラの名称変更、更には発売日延期など様々な話題を振り撒いた。ある意味禁止すらぬるい処置であり、特に下環境においてはルールスがヴィンテージ初の禁止になるなど全体として凶悪なカードパワーを誇った。またこの頃には調整部隊であるプレイデザインチームへの風当たりが暴風と化していた。

 

 

1.破滅の根本

 

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・どこが弱いか

 

 この記事の一枚目はまさかの打てれば勝ち、一枚コンボなどと揶揄されてきた根本原理サイクルから破滅の根本原理。

 

 見れば分かるが効果は強い。ただコストがこれならば効果が強いのは当たり前。ではこのコストに見合う効果なのか、という点である。残念ながらそのコストには見合わない、という評価にせざるを得ない。

 このカードの最も問題となっている部分はどこか。間違いなく色である。赤白黒の三色。もちろんこの色が弱いと言っているのではない。この三色は除去最強色なのだ。つまりこれに頼らなくてももっと軽くて良い除去がたくさんある色なのだ。エンチャントやアーティファクトも除去できるこの色で採用する枠はない。またどれも除去に強いと言ったがこれも問題である。結果として残りの二色である青緑の良いところを貰えなかったのだ。緑がないためランパンによる土地ブーストで打つことが厳しいのも痛い。青のドローやサポートも得られない。一見すると強力だが基本的にデッキに入る余地のないカードとなってしまっている。

 また相手のカード全除去はもちろん強いのだが、基本的に打つ機会はない。コストが重いためアグロなどには対応できず、相手のキーカードがエンチャントやアーティファクトの場合でも間に合わない。不利な時にはマナ加速も出来ないため頼ることも出来ない。

 

・どのように修正するか

 

 相手の全除去は強力とは言えやはり三色の部分を押し出していきたい。具体的には黒のハンデス、赤のランデスである。恐らくそれでも使われるかは怪しいが見向きもされないよりは良いだろう。

 

・修正案

 

 各対戦相手は手札を2枚捨て、土地を二つ生贄に捧げ、土地でないパーマネントを全て破壊する。

 

 これでどうだろうか。正直ハンデスランデスの観点からしても中途半端で大したことないが、後続の展開を遅らせることもできるので絶望的状況からでも五分にまでは持っていけるかもしれない。

 土地を生贄に捧げるようにした理由としては対象を取らないようにしたかったからである。元のカードは、意味はないかもしれないが、対象に取らない呪文であった。ここでハンデスランデスで対象を取ることになると打つことができない場面が増えてしまう可能性があったのでこのようにした。またそれ以外にも対象を取って連打しまくった時に相手に色事故を起こし続けるのは暴走した時に問題になってしまうからでもある。

 

2.空猫の君主

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・どこが弱いか

 

 イコリアのキーワード能力ロードサイクルの飛行を選んでみた。ロードではあるが基本的には自分だけが強くなり、マナに余裕がある時はトークンの生成が出来る。

 

 まず2マナとしてはスタッツが低い。自己ロードに関しても専用デッキを作る程のパワーでもない。結局こいつ自体がいくら強くなっても除去耐性もないためどうしても決め手に欠けてしまう。

 種族の猫という観点から見ても微妙である。猫は(当たり前だが)飛行を持たないカードが多く、相性は良くない。一応ルールスから復活出来るが特別何かあるわけでもない。

 

 その後に出る基本セット2021では猫のロードが出るがいずれも緑を含むなど噛み合わない。総じて使われる理由がないカードとなってしまっている。

 

・どう修正するか

 

 イコリアのカードの修正は難しい。基本的に結構強く、最低限の能力は与えられているからだ。スタッツは貧弱だがこれ以上強くしてしまうと壊れてしまう。そのためデメリットを追加して強化を図ることにする。

 

・修正案

 

 2/1

 空猫の君主は飛行を持たないクリーチャーをブロック出来ない、を追加

 

 高飛能力を追加してスタッツを少し強化した。これにより1ターン目、3ターン目で飛行を出せれば4/3とそこそこのダメージを与えることが出来る。そもそもこいつ自体を活用する時はアグロ寄りになるためブロック出来ないのはあまり気にならないだろう。特にトークン生成が可能であるためブロッカーはそいつらに任せておけば良いだろう。

 

・葉状地のフェリダー

 

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・どこが弱いか

 

 とにかく言えるのは特別な採用理由が見当たらないことである。大体の人がテキストを読んでふーん、と思って終わってしまったのではないだろうか。警戒自体は強い能力ではあるのだが、それがコンセプトになるかというと大分怪しい。飛行のような回避能力でもないので殴っても相手にそこそこのブロッカーがいたら何もできなくなってしまう。そのためのタッパーの能力なのだが、それだけでは相手の場を排除できない。スタッツも悪くはないが相手に対しての圧は低い。また伝説ではないが、重複する能力でもないのもマイナス。結局他のクリーチャーとの競合に負けてしまう。

 

 

・どうように修正するか

 

 イコリア全体に言えることだが基本的にはどれも全く使えないわけではない。

 ただほとんど採用されていない現状を考えるとやはりなにか足りないのだろう。

色々考えてみると4マナというコストが重いのだろう。ロードは2マナ、最低でも3マナと言われている中で4マナは重い。

 こいつは警戒のロード。スタッツも能力も悪くない。ただ緑白というクリーチャーの色でもう少し強化してあげても良いのではないか。

 

 ・修正案

 

 緑緑白 3/5

 

  単純にコストを下げてみた。正直かなりこ圧をかけられるようになったように思う。砕骨の巨人があのスタッツならこちらは最強クリーチャー色なのだし許されるだろう。実際これでも下環境では全く使われないだろう。

 コストが2で2/3みたいなのも考えたがある程度のタフネスがないと殴りにいけず、パワーが2では圧が足りない、そのため単純にコストを下げるという選択をした。緑のダブルシンボルにしたのは白のダブルシンボルの警戒連中とは簡単に使わせないようにしたからだ。

 

・幼獣守り

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・どこが弱いか

 

 かなり悩んだこのカード。ジェスカイ変容などで昨今は活躍しているが、それまではなんでもないカードだった。一応環境の最前線でポジションを得たのだが、枠が確定ではないこと、それでも別に強いわけではないだろう、ということで選定した。

 

 効果は変容するたびにトークンを2体生成。めちゃくちゃ弱いわけではないが、やはり地味。ただそのトークンが変容先にも使えるなど小技が効くのがポイント。ただやはり4マナで1/1トークン2体は色々と基準を満たしていないと思われる。

 

・どのように修正するか

 

 正直地味な能力なのだが過度に追加出来るほど様々なことが出来るわけではない。スタッツも普通だがトークン生成を考えると問題はない。問題はないのだ。ただ地味なのだ。とにかく地味なのだ。もっとレアらしくしてあげたいのだ。

 

・修正案

 

変容コスト②白白→③白に変更

 

 くっそ地味な変更で申し訳ない。だがこれによって白が薄めのデッキでも使用できるようになるだろう。また変容デッキも変容しやすくなり、増えるかもしれない。

 

・古き道のナーセット

 

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・どこが弱いか

 

 最後は3色ナーセット。各能力を見ていこう。

 まずプラス能力はマナ加速&ライフゲイン。どちらもささいな能力。マナは3色からしか選べないが1マナ圏の多い3色のため着地後に使用することも出来るだろう。ライフゲインはささやかだが連打出来れば大きいだろう。

 次に小マイナス能力。ルーター後に除去が可能。不確定除去ではあるもののドローのみも選べるなど柔軟性がある。

 最後は奥義。クリーチャー以外の呪文にショックが追加される。軽い呪文を連打出来ればそれだけで勝負が決まってしまうこともあるかもしれない。

 

 考えてみて欲しいが、4ターン目に着地して能力を使用した場合どうなるだろうか。プラスかドローだが実際1マナの使用は厳しいだろう。インスタントタイミングで使えない以上ショックや選択を打つのが現実的だろう。小マイナスの除去は捨てたコスト分のダメージを与えることが可能だが、奥義やプラスに期待しての軽い呪文連打のようなデッキの場合大きなダメージを与えることは厳しく、本当に必要な切り札を捨てざるを得ない可能性がある。

 

 個人的な考えかもしれないがPWでもっとも重要な能力は小マイナスだと考えている。理由としては着地後に起動して除去などでボードアドバンテージを稼ぎ、その後はプラスを連打していく感じになる。軽い呪文連打して手札がこれだけの場合ではあまりにも不安定過ぎる。

 奥義に関してだが、PWでよくあるトークン生成能力がないため安定しての使用は非現実的。安定したボードコントロールを求められるが、それを強化するような能力がないため目指したり、期待したデッキを作るのはおすすめ出来ない。

 

・どのように修正するか

 

 プラス能力と奥義が軽い呪文の使用を推奨しているのでそれを促すような小マイナス能力に変更していく。

 

・修正案

 

 -1 カードを1枚引く。その後、忠誠値カウンターを1個取り除き、手札からカードを1枚捨ててもよい。そうしたならこれは対象に3点のダメージを与える。

 

 かなり使いやすくなったのではないだろうか!特にすることがない時でもドローが出来、手札を捨てることで捨てたカードが稲妻になる。忠誠値カウンターもフレキシブルになった。除去のために重いカードを採用する必要もなくなった。タフネスが4以上の除去は困難になってしまったが、軽い呪文をたくさん入れたデッキでもショックを超える安定火力を手に入れることが出来た。

 

 

 

・総評

 

 今回はこれまでで選ぶのが1番難しいパックだった。変容という能力がクリーチャー+呪文、みたいなコンセプトであるため変容持ちは腐りにくいカードが多かった。また各種サイクルもキーカードとしての活躍を想定されてデザインされているものが多く、例えそのコンセプトが使われていなくても使用に耐えないほどではなかった。さらにはコンボ用のようなカードも多い。その殆どが活躍していないとはいえ、いずれもデッキの核を担う可能性があった。

 

 巨大というテーマだが、想像するような典型的なファッティもいなく、サイクリングが付くことで序盤の使用が出来るなど考えられている内容だと感じた。ちなみに相棒は相棒であるだけで強いため選ぶことは今回なかった。

 

 次点としては

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であった。

 どちらもカスレア、というほどではなく、問題なく使えるカードである。クードロ将軍の地味な墓地対策や使いにくい除去などは色々考えたが人間ロードであること3マナのカードとしての出来る幅の広さを考えると決してカスレアとは言えない。

 イルーナの神話は大分怪しいが、この手の能力の最高峰であり、除去+展開が出来る可能性があることから今回は外した。

 

 繰り返しになるが今回のイコリアからの選定は本当に難しかった。皆さんもぜひやってみて欲しい。きっとどれもが調べてみるとプレイアブルであると感じるはずだ。かなり値崩れしているパックであるが、この内容だけである程度完成しているため他のパックとのシナジーが低いが強力かつ魅力的なパックだと思えるだろう。

 

 次はちゃんと基本セット2021から選定するつもりなので期待していて欲しい。なぜ再録されたのか、それらを考えてみる。

 

 

 この記事が皆さんに不快な感情を与えずに、楽しんでいただけたのなら筆者はとても嬉しい。ここまで読んでくれてありがとう。

 

では