salt2012’s diary

漫画の感想を読みたての気持ちのまま書き殴ります。

基本セット2021カスレア5選【mtg】

f:id:salt2012:20210331191059j:image

↑間違いなく悪さをすると批判を浴びた、問題のパッケージ。

 

 

 

 前回のイコリアから続いて、基本セット2021からカスレアを選んでいきたい。

 

 

 今回もルールから。前回を読んだ人はコピペなので飛ばして構わない。

 

選ぶルール

 

・レア以上であること

 きっかけとなったブログではコモンなども選ばれていたが、このブログではレア以上に絞っている。もちろんリミテッド用のコモンばかりを選んでもつまらないと思うからである。

 

・通常のパックから出るものであること

 プレインズウォーカーデッキや統率者デッキ限定みたいな特別なカードからは選考しない。それらは明らかにカードパワーが抑えられてるカードも多く、そこら辺ばっかりだと全然知らないカードばかりが選ばれてしまうからである。

 

・ピンポイントなコンボは考慮しない

 これと組み合わせると強い!みたいなのはもちろんmtgの魅力ではあるのだが環境に影響を与えるレベルではないようなコンボは考慮しない。灼熱の解放があればワンパン!みたいなのは灼熱の解放が強いのであって究極として他はなんでも良い部分がある。それで環境に影響を与えない組み合わせはいくらそこそこ強くても残念ながら考慮しないことにした。

 

・基本的にスタンダード構築環境で考慮する

 リミテッドでは強い!みたいなのはいくらでもあるので考慮しない。また下環境も基本的に考慮しない。それはいくら現環境で強いカードであっても下環境だと、弱い、劣化みたいなこともあり得るのでそれも考慮しない。ただ、逆に下環境では大活躍!みたいなのはさすがに考慮する。

 

・評価はブログ記載時点

 将来これらの中から強力な組み合わせが見つかる可能性ももちろんあるが、そんなことは分からないのでさすがに考慮しない。というか考慮出来ない。とは言え明らかに何か悪さ出来そう、というカードはあまり入れないとは思う。

 

・カードの値段も考慮しない

 イラストが良くてfoil版が人気!みたいなのは強さと関係ないので考慮しない。当たり前と言えば当たり前だが、パックから引けた場合は弱くても嬉しい。別にパックから引いて悲しいランキング、と言う訳ではないのである。

 

 とりあえず簡単に思い付いたのはこれぐらいだが、何かあったら追加するかもしれない。だけどそこはあまり気にせずに見ていただけたらと思う。

 

 

 

 

 基本セット2021のコンセプトはテフェリー。なんと本人のカードは9種類もある。テフェリーに関係した人々も多く、その家族が沢山登場している。ちなみに本人は当然のようにぶっ飛んではいたが、思っていたよりは活躍しなかった。そっちの方が嬉しいプレイヤーも多いのかもしれないが。

 

 新しいキーワード能力は切削。とは言え能力としては完全新規ではなく、山札を削る、という効果をキーワード化したものである。これはかつての石臼の能力であり、英語名はそのまんまmil。

 

 基本セット2021のトップレアは精霊龍、ウギン。再録カードではあるがカードパワーも含めて納得の内容。出せたら勝ち、みたいなカードの代表でもある。

 

 ちなみに再録でなければ峰の恐怖がトップレア。正直大きな成果を挙げている訳ではないが、圧倒的なカードパワーを持つ。というかスタッツに飛行があるだけで強い。

 

 他に話題になったカードはガーガロス。悪斬の天使並みの圧倒的なスペック。発表当初は除去耐性の無さで賛否が出たが、除去されなければ強い、というには当然のスペックだった。更には不気味な教示者の再録。特別なセットにしか収録されておらず、強さは調節版とは言えそのレア度故にぶっ飛んだ金額をしていた。イラストは異なるものの、今回の再録で大暴落をしてしまい、再録禁止カードに選ばれていないカードの闇を感じさせる結果となってしまった。

 

 基本セット史上最強とまで言われた程強力なカードのオンパレードだった中からカスレアを選んでみた。

 

 

1.一斉噴火

 

f:id:salt2012:20210808202729j:image

 

・どこが弱いか

 

 まず驚くはその圧倒的なマナコスト。さすがにコスト軽減もあるものの、本体に飛ばない火力なため除去としての使いづらさは否めない。最大2体まで、という制限も含めて6点では色々足りていない。またそのコスト軽減も自軍が有利な時しか働かないために、そもそも打つ事自体が困難となってしまっている。

 ちなみに下環境ではそのマナコストから採用されているデッキもあることはある。でも今回選んだんだけどね。

 

 

・どのように修正するか

 

 まずその膨大なマナコストに関してはある意味で個性であり、それこそが採用理由になり得ることからこのままにすべきだろう。

 

 色々なことが書かれているが、実質的には2体除去である。これは今までのカードからみると5マナ位が適正コストであると思われる。あくまで不確定除去であるため、出来るだけコストを5マナ、欲張ってそれ以下にまで減らせるようにしていきたい。

 

・修正案

 

 このマナコストはあなたのコントロールするクリーチャーの中の最大パワーの2倍分減少する。

 

 

 これでどうだろうか!

 

 これならパワー4がいれば4マナで唱えることが出来る。不確定除去であれば4マナでも良いだろう。小粒を揃えたデッキであれば以前の方が減る可能性もあったが、そのようなデッキにはそもそも採用されないだろう。これで大型クリーチャーとの併用で2マナでの使用も可能であろう。

 ちなみにインスタントにするのも考えたが、さすがにこの系統はソーサリーだろう。

 

 

・灯狩人のマスティコア

 

f:id:salt2012:20210808233625j:image

 

 

・どこが弱いか

 

 かの最強カード、マスティコアのリメイクがまさかのランクイン。そもそもマスティコア自体がコストに手札を用いた実験体であり、その結果として見事に失敗したものである。ただそんなマスティコアも現代視点で見ると採用は厳しい、悲しいクリーチャーになってしまった。もちろん当たり前のように、それをリメイクしても強くはならなかった。やはり現代のクリーチャーの質はかつての最強クリーチャーでも厳しいのだろう。

 ちなみに、かのブログでもマスティコアが、ニセだったとは言え、ランクインしていたことにもはや運命を感じてしまうのは筆者だけだろう。

 

 スタッツは無色とは思えない程とても良い。ただ追加コストがとても痛い。本家とは違い、一回だけではあるが、即除去されてしまった場合の損失は果てしない。出せれば勝ち、みたいなカードではないのでいっそそれぐらい強ければ良かったのかもしれない。本家マスティコアがクリーチャーに対するアンチ性能で大量のマナから戦場を破壊し尽くしたのに対し、こちらは名前の通りのアンチプレインズウォーカー。まさに現代版である。ただかつての環境のような大量のマナ産出が出来ないため、純粋な使用が求められる。

 なんと基本セットにしてプロテクションまで付いている。ちなみにいくら破壊不能を付けても同セットのウギンの前にはなすすべもなく取り除かれる。ウギンが特別なのか、こいつが弱いのか。

 

 大きな問題点としてはやはり対象がPWという狭さ。現在のPWは強さが控えめとなっており、残念だが環境には適していない。良くてサイドボード要員だが、別にPW対策など、こいつじゃなくても良いだろう。ただこの問題点を変えてしまうとこいつがこいつで無くなってしまうので別視点での変更が求められるだろう。

 

 

・修正案

 

 3マナ 4/4

 

2マナ 破壊不能を持つ。

 

 これなら少しは使いやすくなるかな。

コストはそのままにスタッツを上昇させ、圧を増した。また本家と同じスタッツにして郷愁も煽っていく。再生、というか破壊不能のコストも2にして戦場での制圧力を増した。これも本家と同じコストにして郷愁も煽っていく。

 

 ここまで強化しても使われるかは大分怪しい。ただ趣味デッキに入れられる位にはなったし、対戦後に即サイド落ち、みたいにはなりにくくはなったと思う。再生コストの減少は大きく、2マナならまだ構えやすくなっていると思う。かつてのようにコントロールデッキに投入されるかもしれない。またPW環境になれば少しは暴れてくれそうだが、そもそもプレイヤーがPW環境をもう求めていないという。

 

 

 

3.リリアナの軍旗手

 

f:id:salt2012:20210809142854j:image

 

・どこが弱いか

 

 一応言っておくが弱くはない。ただ使い道のなさと使用タイミングの難しさがある。

 

 瞬速持ちでパワーの高いクリーチャーだが、相手をブロックするために出てきた場合、まだ戦闘を行なっていないためカードを引けない。そのため基本的には戦闘終了後に出てくることになる。最も狙い目の使用タイミングは全体除去使用後だろうか。ただ黒の色では厳しいため白と合わせて使う、もしくは相手からのリカバリーか。とは言え3マナを残し続けるのはツラく、一枚引けたら良い、位の感覚での使用が良いのだろうか。

 

 

・どこを修正するべきか

 

 そのスタッツによって相打ちしやすくなってしまうことから使用タイミングの難しさを修正すべきだと考える。

 

 

・修正案

 

 スタッツを3/1から2/3に変更

ドロー効果をターン終了時、に変更

 

 

 これなら大分使いやすくなったのではないだろうか。相手のクリーチャーを一方的に取る事も可能なスタッツとなり、その後ドローが出来る。もちろん今まで通りに全体除去使用後にも使用が可能だ。

 

 

 

4.追われる鯨

 

f:id:salt2012:20210809150312j:image

 

 

・どこが弱いか

 

 青の大型クリーチャーがランクイン。今でいう護法が付いているのもポイント。ただ出てくるのがかなり後半のためこれだけでは間に合わないかもしれない。

 

 ETB能力で海賊トークンを相手に出し、攻撃強制を行なう。それをこちらでブロックしてしまおう、という能力である。ただ海賊トークンがいなくなってしまうと効果はなくなってしまう。

 

 正直こういうのって弱くはないんだけどデッキには入らない、って感じで使いにくい。青のファッティって大体こんな感じ。たまに壊れるけど。そもそも青のコントロール戦略に合わないこと、クリーチャー最弱色ってことで使われることは少ない。

 

 

・どこを修正すべきか

 

 基本的にこのクリーチャーは相手に総攻撃を促して、ブロックして破壊する、つまりクリーチャー除去寄りの役割である。正直警戒を持たせてあげたいが、色の役割では青は持つことが出来ない。そのためその役割を継続的に行なえるようにする。

 

 

・修正案

 

 このカードが戦場に出た時、もしくはあなたのアップキープの開始時にいずれかの海賊をコントロールしていない対戦相手は〜の海賊を場に出す。

 

 

 これでこいつはいつまでも追われるようになった。もし追ってくる海賊がいなくなっても自然と湧いてきて改めて能力が発動する。もちろん相手のデッキがサクリファイス系ならば素直にサイドアウトしよう。これでも強いか、というと微妙だが常に追われる、という面白いカードになったように思える。

 

 

5.鳥獣保護区

 

f:id:salt2012:20210810232651j:image

 

 

・どこが弱いか

 

 なんかもう普通に弱いよね。マイナーな種族に使って欲しいのだろうけど+1/+1カウンター1個を恒久的に置けたとしても、どんなデッキになら入るのだろう、と思ってしまう。マイナーなメンバー故にスタンダードではアグロ寄りのデッキがメインとなってしまうが、場が硬直した時に真価を発揮するこのカードにあまり出番はないだろう。

 

 

・どこを修正すべきか

 

 もっと強くしてあげたい。

 このカード次第でこのマイナー種族達の命運が変わってしまうこともあるのだ。そのためにまずはフレイバーだ。基本はフレイバーを重視したい。鳥獣保護区、そう鳥獣保護区なのだ。つまり鳥獣を保護するのだ。

 

 

・修正案

 

 2マナ,タップ:対象の種族はターン終了時まで呪禁を持つ。

 

 これは良いのでは!

 これなら鳥獣保護区という保護区っぽいデザインになっている。相手の除去から守れるようになるこのカードは典型的な何か出来そうなカードになるだろう。これから先にこれら種族で強力なカードが出た場合に魂の洞窟などと併用される可能性もあるかもしれない。

 

 

 

・総評

 

 流石に再録が中心なパックなだけあってどれも目的に則しているようなカードが多かった。その中でも目的への基準に達していないようなカードを選んでみたつもりだ。

 

 

 ちなみに今回も次点としては

 

f:id:salt2012:20210810234548j:image
f:id:salt2012:20210810234541j:image
f:id:salt2012:20210810234551j:image
f:id:salt2012:20210810234544j:image

 

 正直どれも悪くないんだよなぁ。

 特に深淵への覗き込みなんて地獄界の夢とのコンボだけで飯食ってる感あるんだけど、他にも色々出来そうな感じがたまらないよね。

 

 猫の君主はなぜ3マナなのか。犬のロードが2マナなら出来ただろうよ。ロードはやはり2マナと3マナの違いが大きいのだ。ついでに置物破壊も出来るが果たしてダメージが通るのか。回避能力が些細なものでも欲しかった。ちなみにプロテクション(犬)はとてもじゃあないが回避能力とは呼べないぞ?

 

 鎖霊のなんか出来そうな感はすごい。イラストもかっこよいしね。デッキを作りたくなるけど出来ない、みたいなカード。コンセプトになり得るけどそのコンセプトが弱い、みたいな。それにスタンダードだけだとスピリットが明らかに足りてないしね。往年の貿易風ライダーを思い出させるが、今だとやはり活躍するのはきついのかもなぁ。

 

 蜘蛛も全然弱くないのだが緑とは思えない低スタッツ、自慢の青アンチ効果も別に青は殴ってこないというチグハグさ。それでも別に弱くは全然ないのだが、結局使われない。最近では青赤が多いのでチャンスはあるのかも?ただタフネス4の焼きにくさは確かにあるとは思う。

 

 選ばれはしなかったが、なんだかんだでどれも結局使われない、というカードばかりだ。次点に選ばれた時点で選ばれたような気もしないではないが。

 

 

 ここまで再録再録と言ってきたがウィザーズは採録と呼んでいた時代もあるようだ。今では再録だけでなく新規カードも多く、その大部分が意味のある強力なカードになってきている。今回も意図的にか、パワーカードの再録が多く行われている。色々言われてはいるがやはり良いものも多く、ウギンなどのパワーカードもしっかりあり、結果としてとても基本セットとは思えない程の強さであった。だがエルドレイン近辺のおかしさもあり、悲しいが常識の範囲内に収まってしまった感じもある。一応初心者向け、とは言うがどれも概ね当たりとはなっている。

 

 ここまで色々書いてきたが、やはりカスレアを選ぶのは難しい。頭では弱いとは分かっていても、昔のカスレアのような本当に弱いカードは間違いなく減ってきているのだ。微妙に使い道のあるようなカードを選ぶのが本当に正しいのか?という疑問は常に付き纏う。きっと皆さんもこれはそこまで弱くなくない?みたいなものもあるのかもしれない。それでも一応採用デッキを検索したりして、殆ど、もしくは全く使われていないカード達を選んだつもりだ。毎回のように言っているが皆さんもぜひ自分なりのカスレアを選んでみて欲しい。思っていたよりも難しいと思うだろう。

 

 

 さて次はゼンディカーの夜明けである。新スタンダードの始まりとなるパックで現在の壊れた環境を占うことになる。ただその結果は皆さんも知っての通り。史上最速での禁止を産んだ悲しみのパックとなってしまい、価格が暴落。新スタンダードへ移行せずにそのまま下環境に行った方も多いのかもしれない。この回からセットブースターが増え、ゼンディカーエクスペンションの復活など色々な特典や話題があった、そんなパック。その中から再びカスレアを選んでいきたいと思う。また時間がかかってしまうと思うが、出来るだけ早めに出していきたい。ぜひ気長に待っていて欲しい。

 

 

 

 この記事が皆さんに不快な感情を与えずに、楽しんでいただけたのなら筆者はとても嬉しい。ここまで読んでくれてありがとう。

 

 では